医療施設はもちろん、駅や学校・体育館・公園・図書館など、街のいたるところで目にするようになったAEDですが…みなさんは、使い方ちゃんとわかりますか?

テレビなどで特集され、人形を使ったデモンストレーションなど映像を見たことはあると思います。AEDは、この10年くらいで急速に普及してきています。

物はあっても実際にそれをちゃんと使えなくては意味がありません。そこで、今回は「AEDの使い方」をみなさんに紹介します。知っているといざという時に焦らず対応できます。参考にしてくださいね!

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AEDって何?



AEDとは、自動体外式除細動器のことです。コンピューターによって心臓のリズムを調べ、除細動(じょさいどう・電気ショック)が必要かどうかを判断する機械なんです。

A:Automated(自動化された)
E:External(体外式の)
D:Defibrillator(除細動器)



AEDは「心室細動」「心室頻拍」と呼ばれる心臓が細かく振動してしまい、血液が送り出せなくなる不整脈(この不整脈が発生している状況は心臓が正しく機能していないので、心停止と呼ばれます。)を電気ショックによって除去します。

一度心臓を止め、再度正常に動き出せる状態を作り出すのがAEDなので、心臓が元に戻る力をもっている間、つまり心停止発生から出来るだけ早く使用することが救命の鍵なんです。

完全に心臓が止まってしまっている状況では効果が無かったり、心停止の種類によっては効果が無い場合があります。

AEDは、電気ショックを行う機械ですが、同時に電気ショックが必要かどうかを判断する機械でもあります。電極パットを傷病者に貼ると、AEDが心電図を解析して電気ショックが必要かどうかを判断してくれるのです。

ですから、傷病者を発見したら電気ショックが必要かどうか自分で判断するのではなく、まず電極パッドを貼り、AEDに判断を待ちましょう。

救急現場で一般の人でも簡単に、安心して除細動を行うことができるように設計されているので、まずはAEDの電極パットを貼ることが重要になります。

では、どのように貼ればいいのでしょうか。次の項目で確認していきましょう!

AEDの操作方法

病院外の突然の心停止で亡くなる人の数は、1年間におよそ6万人。交通事故死の約15倍にもなり、毎日160人ほどの人が心臓突然死で亡くなっている計算です。

119番から救急車の到着までには約7分を要するため、1分1秒を争う心停止の状態から命を救うためには、AEDがとても有効な処置として知られるようになり、普及が増加しています。

でも、AEDの使い方がわからなければ役に立ちませんよね! 多少機械の種類によって異なりますが、操作方法はほとんど変わりません。覚えておきましょう。

わかりやすい映像がありましたので、まずはご覧ください。



心肺蘇生法も同時に見れたので、わかりやすいですね! では、AEDの使用方法を見ていきましょう。

1.AEDの電源をONにします。(種類によってはふたを開けると電源が入るものもある)
2.音声の指示に従って電極パッドを装着する
3.機械が心臓のリズムを読み取る
4.「除細動が必要です」など音声メッセージが流れる
5.除細動の点滅ボタンをON!
6.再度メッセージがあるので指示に従う



このような操作手順で行います。詳しく説明していきますね!

これは、当然のことなんですが、周囲の人に呼びかけて手伝ってもらいましょう。1人は救急車を、もう1人はAEDを探して持ってくる。その間自分は胸骨圧迫、人工呼吸をしましょう。

では、AEDを持ってきたらどうすればいいのか、説明しますね。
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1.AEDの電源をONにします。(種類によってはふたを開けると電源が入るものもある)

衣服をゆるめます。もちろん傷病者の胸の部分に電極パッドを貼るので、下着類も外します。女性の場合はブラジャー等が電極パッドの邪魔にならないようにします。(外さなくても大丈夫です)

それから傷病者の胸の部分が濡れていると、電気ショックの電気が体の表面の水を伝わって流れてしまうため、電気ショックによる十分な効果が得られません。タオルや布で、胸を拭きましょう。

湿布などの貼り薬がある場合は、はがしましょう。

2.音声の指示に従って電極パッドを装着する

貼り付ける位置は、パッドに絵が描いてあるのでその通りに貼りましょう。心臓を挟むように貼り付けます。電極パッドはゆがんだり、空洞ができたりしないよう素肌にキッチリ貼ります。

ペースメーカーやICD(埋め込み型除細動器)などは、約5cmくらいの楕円形で、心臓の上部の皮膚に埋め込まれていることが多いのですが、これらがある場合は、胸に硬いこぶのようなでっぱりが見えます。

貼り付ける位置(主に胸)にでっぱりがある時は、この部分を避けて貼り付けましょう。これらが埋め込まれていて「電気ショックを与えて大丈夫?」と思うかもしれませんが、これらがうまく作動しないから心停止状態なのです。

3.機械が心臓のリズムを読み取る

コネクターをさし、パッドと機械をつなげます。(機械によっては、最初からつながっているものもあります)機械とパッドがつながると自動的に解析(心電図の読み取り)が始まり、除細動が必要なら「除細動が必要です」のメッセージが流れ、充電を開始します。

誤作動を防ぐため、自分と周りのすべての人が患者に触っていないことを確認しましょう。

4.「除細動が必要です」など音声メッセージが流れる

もう一度、誰も患者に触れていないことを確認します。そして「離れてください。」と声を出しみんなに知らせます。

※感電の恐れがあるので介助者は患者に触れないようにしましょう。患者に触れていると電気ショックの電流の一部が介助者にも流れてしまう可能性があるのです。ですから、除細動を作動する時は、離れましょう!

5.除細動の点滅ボタンをON!

除細動の準備が整ったら、点滅ボタンを押します。除細動が完了すると「ただちに胸骨圧迫を開始してください」などのメッセージが流れるので指示に従ってください。

6.再度メッセージがあるので指示に従う

心肺蘇生をして2分ほど経つと、除細動後再度解析が始まります。誤作動を避けるために患者に触れないようにしましょう。「ショックが必要です」などメッセージが流れたら、再度除細動を行ってください。

「ショックは不要です。ただちに胸骨圧迫を開始してください」とメッセージが流れたら、それに従い胸骨圧迫を開始しましょう。
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その他AED使用時の注意点

傷病者が水に浸かっている場合は、まずは水から引き出しよく拭きましょう。床の上、氷や雪の上に倒れている場合は、電極パッドが水に触れないようにすればAEDを使用しても大丈夫です。

胸毛の濃い人の場合は、電気ショックの十分な効果が得られない可能性があるので、除毛することが望ましいです。しかし、緊急時にカミソリもなく無理なことがありますよね。

日本人の場合は、除毛が必要なほど胸毛のある人はまれです。なるべく胸毛にあたらないよう貼りましょう。レスキューセットに除毛用のカミソリが入っていることもあるので、胸毛が気になる時は除毛しましょう。

ネックレスやペンダントなど金属製のアクセサリーは、電極パッドに接触していると電気ショックの効果が不十分になるだけでなく、スパークの危険があります。取り外す方がいいのですが、取れない時は電極パッドに接触しないよう注意しましょう。

女性への配慮

実際に、救命のためとはいっても公衆の場で、胸をはだけられたくない女性は非常に多いと思います。もしあなたが男性なら、女性の傷病者を発見した時に、あなたが救命活動を行うのではなく、まず一次救命ができる女性を探すいうのも一つの手です。

また、救命活動中に使うテント(救命テントや処置テント)がある場合は、テントの中で一次救命処置を行ったり、人の壁を作って周囲から傷病者が見えなくする配慮も有効です。

電極パッドを貼った後、タオルや上着等をかけて胸が露出しないようにする配慮も大切ですね。

とはいえ、救命処置を行う場合、「それどこじゃない!」って思います。その場に応じ、対処していけるといいですね! 「もし自分がそうなったら…」と私は考えるようにしています。

まとめ

AEDの使い方についてまとめてみましたが、わかりましたか? まずは、倒れている人がいたら勇気を出して声をかけましょう。そして、緊急を要する場合は、一人ではなく周囲の人にも呼びかけ、フォローしてもらいましょう。

AEDについて、おさらいです。AEDとは、自動体外式除細動器のことでしたよね。コンピューターによって心臓のリズムを調べ、除細動(電気ショック)が必要かどうかを判断する機械でしたね!

次に使い方です。もう覚えましたよね!

1.AEDの電源をONにします。(種類によってはふたを開けると電源が入るものもある)
2.音声の指示に従って電極パッドを装着する
3.機械が心臓のリズムを読み取る
4.「除細動が必要です」など音声メッセージが流れる
5.除細動の点滅ボタンをON!
6.再度メッセージがあるので指示に従う



最近のAEDはコンパクトで性能もいいです。使用方法を守って、きちんと使えるようにしておきたいですね。助かる命もきっと増えます。みなさんよろしくお願いします。
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