現在の日本は、超高齢社会といって、高齢者の数がとても増えています。年をとることはとても素晴らしいことですが、不安もありますよね! その一つに「認知症」があります。

認知症は脳の病気によって起こります。誰でも年齢とともに、人の名前が思い出せなくなったり、もの覚えが悪くなったりします。こうした「もの忘れ」は、脳の老化によるものです。これらをすべて認知症というわけではありません。

先日、子どもが学校で認知症について勉強してきました。認知症ってどんな病気なんでしょうか? 認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。詳しく調べてみたので説明しますね!

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認知症ってなあに?

認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。

脳は、人間の活動をほとんどコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなりますよね(><)

誰でも年をとると認知症になる可能性が高くなるのです。

認知症になると起こること!

◆中核症状(脳の細胞が死んでしまうことによって直接起こる症状)

・覚えられない
・忘れてしまう
・時間や月日、場所、人がわからなくなる
・考えるスピードが遅くなる
・新しい機械が使えない
・計画を立てられない、計画通りにできない

これらは、治すことはできません。

◆行動・心理症状(性格や環境、心の状態によって出る症状)

・元気がなくなる
・「物をとられた!」と思い込む
・道に迷って家に帰れない

周りの人の助けがあれば、よくなります。

中核症状と行動・心理症状を詳しく見ていきましょう。

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中核症状(治すことはできない)

脳の細胞が死ぬことで様々な症状が現れます。

1.覚えられない、忘れてしまう

認知症になると、さっき聞いたことも見たことも忘れてしまいます。忘れていることにも気づかず、何度も同じことを言ったり、聞いたりします。認知症の人は、毎回初めて聞いているのです。

ですから、「さっきも聞いたでしょ!」「何度言ったらわかるの?」などと冷たく返答したりしないで、毎回やさしく答えてあげましょう!

脳には、見たり聞いたりしたことを覚えておく「記憶の壺」があります。子どもや若い人は、大切な情報を記憶の壺に入れ、必要な時に壺の中から素早く取り出すことができます。

年をとると大切な情報を記憶の壺に入れるのも時間がかかります。何度か繰り返せば記憶の壺に入れることができます。認知症の人は記憶の壺に入れることができません。その為、今聞いたことも覚えておくことができないのです。

そして、認知症が進むと記憶の壺に入っていた大切なことも記憶から消えてしまうのです。

2.時間や月日、場所、人がわからなくなる

今が「いつ」で、自分が「どこ」にいるのか、目の前にいる人が「だれ」なのかがわからなくなり、不安な気持ちになります。やさしく声をかけてあげれば安心できます。

・時間や月日がわからなくなる
日付けがわからなくなり、何度も「今日は何日?」などと聞かないと不安になり、何度も聞きます。時間もわからなくなり、待ち合わせの時間も守れなくなります。

・場所がわからなくなる
認知症が進むと、買い物に出掛けても、自分が行きたい場所がわからなくなりず~と歩き回ったりします。もっと症状が進むと家のトイレの場所もわからなくなります。

・人がわからなくなる
自分の子どもを自分のお兄さんやお姉さんと間違えたり、自分の子どもなのに「どなたですか?」などと聞いたりします。

他にも、考えるスピードが遅くなったり、新しい機械が使えなくなり、計画を立てられず計画通りにできなくなります。でも、急がせないでゆっくりと待ってあげたり、手伝ってあげればできます。

行動・心理症状(周りの方の接し方次第)

脳の細胞が死ぬことによって直接出てくる症状とは別に性格や生活、周りの人の接し方などによって出てくる症状があります。

1.元気がなくなる

認知症の人は、自分に何かおかしなことが起こっていることをわかっています。ですから、これからどうなるんだろう…と不安な気持ちになってしまうんです。

不安な気持ちから、ぼんやりしたり、投げやりになってしまったり、怒りっぽくなったりしてますます病気が進んでしまいます。でも、周りの人がやさしい言葉をかけたり手伝ってあげることで気持ちが穏やかになります。

2.「物をとられた!」と思い込む

物忘れがひどくなると、大事なものをしまった場所を忘れ、家族の誰かがとったと思い込んで怒ったりします。大事なものが見つからないととても不安です。認知症の人が自分で見つけられるように一緒に探して手助けしてあげましょう。

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認知症の人をみんなで支えよう!

認知症高齢者の数はますます増加しています。65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%(7人に1人)で、2012年(平成24年)時点で約462万人でしたが、2025年(平成37年)には約700万人、5人に1人になるといわれています。

認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されており、65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍となる計算です。

認知症の人は自分がおかしくなっていると感じ、悩んだり、苦しんだり、悲しんだりしています。ですから、周りの人が認知症の人の不安な気持ちを感じとって、何に困っているのか、やさしく声をかけ手助けしてあげることが大切です。

認知症で徘徊している人を見かけたら(暑いのに真冬の服装をしていたり、逆に寒いのに薄着だったり、パジャマだったり…)街で見かけるかもしれません。明らかに行動がおかしいのですぐわかります。

徘徊している人は、「○○へ帰ろう」「○○をしなくちゃ~」など何か目的をもって歩いています。今いる場所がわからなくなって困っているのです。そんな時は、やさしく声をかけてあげましょう!

声かけのポイント!

1.ゆっくり近づき、正面から声をかける

・相手の視界に入ってから話しかける
・後ろから急に話しかけない
・大声で話しかけない

2.声かけは普通のあいさつから

・ごく普通のあいさつから「こんにちは」「お暑いですね」など
・ゆっくり質問する「何かお困りですか?」「お手伝いしましょうか?」
・会話は否定せず、簡単な言葉で!
・質問の答えがすぐに帰ってこなくても、どんどん質問しない

3.複数人で囲んだり、急に腕などつかまない

・険しい顔、腕組みをして上から見下ろすような目線はやめる
・急に腕などつかんだりするとビックリするのでやめる

驚かせたり、急がせたり、自尊心を傷つけるような行動はとらないようにしましょう。しばらく話を聞いて落ち着いたら、関係機関に連絡を取りましょう。

本人が連絡先を持っていれば、そちらに連絡し、本人の情報がなければ最寄りの警察署などに連絡しましょう。本人や家族の為にも地域で声かけできればいいですよね!

まとめ

いかがでしたか? 認知症についてわかりましたか? 認知症は誰でもなりうる病気です。単なる「もの忘れ」ではない事もわかりましたね!

認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。

誰でも年をとると認知症になる可能性が高くなるのです。ですから、自分の家族や近所のおじいちゃんおばあちゃんが認知症になってしまうこともあるのです。

そんな時は、やさしく声かけして手助けできることをしてあげましょう。不安な気持ちを軽減できれば、認知症の症状も緩やかになります。地域で手助けできればいいですよね!

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