日本人の3人に1人は高血圧といわれています。生活習慣病の中でも最も多い病気です。30歳以上の男性で約60%、女性で約45%が高血圧といわれています。年齢とともに増加し、食生活の欧米化などによって今後さらに増加すると予想されています。

「高血圧」みなさんも一度は聞いたことがある病名ですよね! 身近な方で高血圧で治療しているな~んてこともあるのではないでしょうか? 実際に、私の両親も治療薬を飲んでいます。

高血圧には、自覚症状などあるのでしょうか? 予防法があるのなら知っておきたいですよね! そこで、今回は高血圧について調べてみましたので参考にしてください。

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高血圧とは…

私たちの血圧は、身体を動かしたり、寒さを感じたりちょっとしたことで上昇します。こうした一時的な血圧上昇は高血圧とはいいません。高血圧とは、血管に過度の圧力がかかっている状態を指します。

高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって硬くなったりして動脈硬化を起こしやすくなるのです。そして、脳の血管が破裂して脳出血を起こすリスクが高くなったり、心臓は血液を送り出そうと次第に大きくなります(これを心肥大という

心肥大が進むと、心臓の動きが鈍くなり、血液を全身に送り出す機能が低下します。このように、高血圧はさまざまな疾患を引き起こす恐れがありますので、定期的に血圧を測定し、コントロールすることが必要です。

高血圧からどんな病気になるの?

高血圧の状態を放置していると、動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気につながります。いろいろな研究で、脳卒中は男女を問わず高血圧の影響が大きいことがわかっています。

恐いですね~(><) では、詳しく見ていきましょう。

1.脳卒中
2.心疾患
3.慢性腎臓病

1.脳卒中

高血圧によって最もリスクが高くなるのが「脳卒中」です。最高血圧(収縮期血圧)が10mmHg上昇すると脳卒中のリスクが男性で約20%、女性で約15%高くなります。

脳は、多くの栄養と酸素を必要とする器官です。その栄養と酸素は動脈で血液によって運ばれます。この動脈が詰まったり、破れたりすると脳への血流量が減り、脳の神経細胞に障害が起き、半身のしびれや麻痺、言語障害などの症状がみられます。

脳卒中は、命が助かっても運動障害や言語障害が残りやすく、長期のリハビリが必要となることも少なくないのです。

脳卒中の中での分類
脳梗塞:脳の血管が詰まったり、狭くなったりして血流が悪くなる
脳出血:脳の中の細かい血管が破れて出血する
くも膜下出血:脳の表面の大きな血管にできたコブ(動脈瘤)が破れてくも膜の下に出血する
一過性脳虚血発作:一時的に脳の血管がつまるが、すぐに血流が再開する

2.心疾患

高血圧は、心筋梗塞や狭心症など心疾患のリスクが高くなります。特に男性の影響が大きく、収縮期血圧が10mmHg高くなると心筋梗塞や狭心症の危険度が約15%も増加するんです。

心筋梗塞:心臓の筋肉や細胞に酸素や栄養を送っている血管(冠状動脈に閉塞や狭窄などが起こり、血流が少なくなり心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態
狭心症:心筋が虚血状態に陥っても壊死にまで至らない前段階のことを狭心症という

3.慢性腎臓病

血圧が高いと腎臓にも大きな負担がかかり、血液中のナトリウムなどの排泄がうまくいかず、さらに血圧が上昇する悪循環を起こしやすくなります。慢性腎臓病を起こすと、脳卒中や心筋梗塞による死亡率も高くなることがわかっています。

高血圧は、放置していると怖い病気ですが、その一方で自覚しやすい病気ともいえます。痛みなどの症状がなくても、健康診断や家庭での血圧測定によって、判断できるからです。

「血圧が高め」とわかったら早めに受診し、治療を必要とする高血圧なのか、原因は何かなどについて知ることが大切です。食生活の改善など生活習慣を見直すことで血圧を下げやすいので、早めに受診して医師の指導を受けるようにしましょう。

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自覚症状がなくても放置しない!

高血圧は重症になるまでほとんど自覚症状のない疾患であるため、放置されてしまう場合もありますが、症状がなくても血圧が高ければ治療を受けるようにしましょう。高血圧が続いていると何も症状がなくても、ある日突然脳卒中や心疾患の病気を発症することもあるのです。

高血圧で、頭痛、動悸・息切れ、肩こり・めまい、胸の痛み、むくみなどの症状が現れた場合、重大な合併症が起こっている可能性がありますので、すぐに医師に相談しましょう!

高血圧の基準
収縮期血圧:140mmHg以上
拡張期血圧:90mmHg以上


高血圧の定義や分類法はいろいろありますが、日本高血圧学会の診断と分類では、このように定義されています。正常血圧は収縮期血圧が120~130mmHg,拡張期血圧が80~90mmHgといわれています。

血圧は、その日の体調やストレスなどにより変動します。気になる場合は、自分で勝手に判断せず、必ず医師に判定してもらいましょう。

高血圧は、脂質異常症(高コレステロール血症)、喫煙とともに、心臓病の 3大危険因子のひとつです。ある調査では、収縮期血圧が正常より 10mmHg高くなるごとに、心臓系の病気にかかる危険率が 30%ずつ増えるという報告もあります。

健康な人に比べて、脂質異常症は4倍、高血圧症は3倍、喫煙は2倍、心臓病の発症する確率が高くなります。もし、3つの危険因子が重なると…なんと! 16倍にもなります。

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高血圧の予防法

高血圧は典型的な生活習慣病です。高血圧の要因となる運動不足やアルコールのとりすぎなどを見直してみましょう。

1.適度な運動をする
2.アルコールの摂り方
3.喫煙習慣の改善
4.気温の変化に注意する

1.適度な運動をする

適度な運動には、高血圧を改善する効果があります。

・交感神経の働きが低下して血管が拡張し、血圧が下がる
・インスリンの働きが良くなり、分泌量が減り、血圧上昇機能が弱まる
・利尿作用が活発になり、体液量が低下し、血圧が下がる

では、どんな運動が良いのでしょうか… 適度な運動なので、軽く汗ばむくらいがいいとされています。ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動が適しています。1日30分程度がいいでしょう! (でも、無理は禁物ですよ。1回10分程度を2~3回などでOK)

血圧の治療をしている方は、医師と相談してから運動しましょう。そして、激しい運動は逆効果なので、やり過ぎには気をつけましょう!

2.アルコールの摂り方

アルコールは一時的に血流をよくし、血圧を下げる効果もみられます。でも、飲み過ぎると反対に血圧を上げてしまいます。そして、飲み過ぎの状態が続くと、心疾患のリスクが上昇します。

健康の目安になる適量とは、男性の場合は、日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎は半合くらいとされています。女性は男性の半分くらいが適量です。軽く飲む程度で止めておくのがいいのですね!

3.喫煙習慣の改善

喫煙の習慣が高血圧の要因になるかについては、まだ明確になってはいませんが… タバコを吸うと一時的に血圧が上昇します。また、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中の原因になるので、なるべくなら吸わない方がいいですね!

禁煙するのが難しい方は、タバコの本数を少しずつ減らしていくようにしましょう。

4.気温の変化に注意する

冬は、寒さの影響で血圧が変動しやすくなります。特に注意が必要なのは、起床時や入浴時です。起床時に部屋が寒いと、急に血圧が上がりがちです。ですから、エアコンをタイマーセットするなどして、部屋を暖めてから起きるようにしましょう。

入浴時は、脱衣所や浴室の寒さによる血圧上昇と、入浴による血圧低下など血圧の変動がみられます。脱衣所は、小型の暖房器具で、浴室は入る前にシャワーを1~2分くらい出しっぱなしにして暖めておくといいですよ!

夏は、水分が不足がちです。夏は血圧もそんなに変動なさそうですよね! でも、水分が不足すると血管がつまりやすくなるので注意が必要です。水分をこまめに摂り、自分で血圧を測るなどし血圧の変動に気をつけましょう。

最近は、家庭用に小型の血圧計も売っていますし、血圧が気になる方は毎日同じ時間に測定して記録するとわかりやすいですね。ちなみに、私の両親は高血圧で内服治療中です。母の日に小型の血圧計をプレゼントしてみました。

自分で気になる時に測定していますよ。血圧の変動もわかるのでいいですね!

まとめ

いかがでしたか? 高血圧についてわかりましたか。自覚症状がなくても放置しないでくださいね。高血圧の状態を放置しているとどうなるか紹介していましたよね! もう一度おさらいしておきましょう。

高血圧を放置すると… 動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気につながります。これは、いろいろな研究で脳卒中は男女を問わず高血圧の影響が大きいことがわかっています。

予防法もいくつか紹介しましたね。適度な運動と禁煙、アルコールの摂り方を工夫し、生活環境を整えると改善されるといわれています。でも、無理は禁物ですよ! 医師の指示のもと内服治療や生活の改善に心がけましょうね。

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